自社環境から判断する!クラウド移行のメリット・デメリット徹底解説

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現在、ITの急速な変化によって、オンプレミスからクラウド移行する企業が増加増しています。

そのような背景から、クラウド移行しようと考えている方もいるのではないでしょうか?ここでは、クラウド移行の方法とメリット・デメリットについてお伝えします。

オンプレミスからクラウドに移行する方法とは?環境ごとの移行・データ移行をする場合

(1)オンプレミスに仮想環境がない

オンプレミスに仮想環境がない場合、構築したサーバーに直接セットアップしており、環境ごとの移行が難しいです。なので、綿密な計画を立てて慎重に移行することが大切になります。特に、移行不要データの事前削除、データ移行手順、データベース設定タイミング、トラブル時の並行運用期間など、これらの点には注意して作成しましょう。クラウド移行すると言っても、全データを移行する必要は無く、無駄なデータは削除し、移行時も最小限の工程で抑えることが重要です。また、移行手順を誤り上手くデータ移行出来ない場合もあるので、移行条件も確認しておくことが大切です。これは、データベース設定に関しても同じでデータの整合性を保てるよう、システム担当者に事前確認して計画を立てて下さい。

(2)オンプレミスに仮想環境がある

オンプレミスに仮想環境がある場合は、仮想環境ごとクラウド移行します。例えば、VMwareを利用している場合には、VMware Cloud on AWS→クラウドサービスAWS、Azure VMware Solutions→クラウドサービスAzureと言うように、この2つのサービスでそのまま移行可能で、移行時に細かな計画は不要です。しかし、そのまま移行出来ると言っても、移行後に正しくシステム動作して運用できるか、動作確認手順は最低限把握しておきましょう。

(3)機能移行のみ考えている

例えば、オンプレミスでUTMを使用していて、新クラウドセキュリティツールへ変更する場合、システム変更の影響を考慮しましょう。今までの業務フローを作成して、新ツールで運用可能であるかの確認が必要です。なので「機能がない場合に業務変更対応できるか?」「新機能活用で業務効率化でるか?」など、新たな業務フローを作った上で移行すると運用もスムーズです。

クラウド移行する際のポイント

(1)移行計画・手順・リスクなどを明確化する

クラウドに移行する際に一番気を付けたいのは、サーバー移行に失敗してしまい、事業を止めてしまうことです。そうならない為にもしっかり移行計画・手順・リスクなどの明確化が大事になります。システム停止手順、具体的な移行手順、移行後の動作確認手順など、事前にこれらの手順を決めておきましょう。そして、システム担当者と連携を取りながら、計画を練ることがポイントです。

(2)事前にサーバー運用費用を計算する

クラウドと言うのは、スペック、ストレージ、データ転送など、CPUやメモリなどのスペック、ストレージ容量で使用サーバー費用は変わります。特に、データ転送費用は重要で、クラウド環境からの送信データは有料のケースも多いからです。例えば、一部のデータのみ移行した場合には、頻繁なデータ通信が起こることで、クラウド環境の維持費が高額になるケースがあるからです。なので、実際に利用することを踏まえ、費用計算しておくことが大切です。

(3)サポート体制をチェックする

クラウド移行後とでは、今までと大きくサーバー運用方法も変わるので、クラウドシステム操作方法をある程度理解し、その上で、必要データのチェックが出来るようにしておきましょう。クラウド担当者を育てる必要があるので、になるため、クラウドシステム講習会などのサポート体勢が充実した業者がお勧めです。移行後に色々と迷わない為にも、マニュアルを事前に作成しておくと良いです。

オンプレミスからクラウドに移行するメリット・デメリットとは?

移行する4つのメリット

(1)ランニングコストが安い

多くの企業がクラウド移行する大きな理由の一つに、ランニングコスト削減が挙げられます。オンプレミスでは、サーバー調達、機器メンテナンス、障害監視、バージョンアップ対応など、全て自社で行っていかなくてはならず、人件費やベンダーとの保守契約などで運用コストがどうしても高くかかります。しかし、クラウド移行することによって、今まで自社で行っていた大部分を業者に任せることが出来、その結果、運用コスト削減に繫がります。

(2)柔軟にサーバーを増やせる

オンプレミスでは、新システムやWebサービス立ち上げ時、既存サーバーに空きが無ければ、別途サーバーの購入やリースが必要で時間を要します。しかし、クラウドでは、サーバー増設や増強が簡単に出来、直ぐに利用することも可能です。また、一時的なアクセスアップの時も、その期間のみサーバーを増設可能で柔軟に運用していくことが出来ます。

(3)ハードウェア障害にも対応出来る

ハードウェア障害が生じた際、オンプレミスでは、自社での復旧作業になり復旧時間がかかって、長時間業務になることもあります。しかし、クラウドでは、業者がトラブル対応を行います。また、対応状況に関しても、Webサイトなどで確認することが出来るので安心して任せることが可能です。

(4)導入する際のハードルが低い

オンプレミスは、自社でサーバー構築を行いますが、クラウドは業者が行ってくれるので、スピーディーに導入していくことが出来ます。また、初期費用無料のサービスを選択すれば、導入時のコスト削減にも繋がります。サーバーを自社構築管理するオンプレミスでは、導入するに当たって時間と手間が大きくかかり、機器を揃える必要もあるので導入コストはとても高いです。その点、クラウドでは導入期間を大幅に短くすることが出来、手間もかからず、導入時のコストを節約出来ます。

移行するデメリット

(1)セキュリティ面に不安がある

オンプレミスは、自社でサーバー保有していることから、適切なセキュリティ施策によってセキュリティを担保することが可能です。一方、クラウドでは、セキュリティ対策は業者に任せることになるので、その点がデメリットでもあります。しかし、近年のクラウド業者は、セキュリティ面において大きく力を入れており、安全に利用することが出来るようになっています。また、データの暗号化保存サービスもあり安心です。中には、「個人情報や機密情報をサーバー管理して良いのか?」と言う声も聞かれますが、その場合は、重要データは自社サーバー、それ以外はクラウドで管理と言う方式もあります。

(2)簡単に移行出来ない場合もある

クラウドでは、利用可能なOS、データベース、ストレージなどが決っていることがあります。例えば、オンプレミの環境がクラウド提供環境に近い場合、簡単にデータ移行可能ですが、古いサーバーで運用していた基幹システム、色々なサーバーとデータ連携した複雑なシステムは、移行する際の難易度が高い場合もあります。

移行したらどうなるの?

(1)セキュリティ強化に繫がる

業務データを安全に管理していくことは、企業にとって大事な課題です。クラウドプラットフォームと言うのは、最新で安全性の高い技術によってデータと通信を暗号化したり、自動的にバックアップしたり、大事なデータを守ることが可能です。なので、例えば、業務用デバイスの盗難や、ウィルス感染が生じた場合でも、クラウドプラットフォームで管理されたデータは安全に保管されます。また、シングルサインオンや二段階認証なども適用出来るので、高次なセキュリティを確保可能です。クラウド移行すれば、ファイル共有も今までよりも安全に行うことが出来るので、重要データの転送や誤送される危険も無くメール送受信の手間やリスクなども軽減します。

(2)コラボレーションが加速する

クラウドで全データ一元管理されていると、簡単に成果共有出来るので、メンバー間でのコラボが加速します。クライアントやベンダーのシステム環境でファイル保管場所やフォーマットが違う場合、共同作業をするとなると非常に不便ですよね。しかし、リアルタイムでファイル状況をメンバー同士確認することが出来れば、円滑に一貫性を持ってプロジェクトを進行していくことが出来ます。それに、クラウドプラットフォームと既存社内システムの統合や、APIやコネクターの活用でデータ転の自動化も可能にします。

(3)アクセス向上に繫がる

クラウドの大きな魅力は、いつでもアクセスすることが出来ることです。ネット環境があれば、複数のデバイスで共同作業も可能です。場所を選ばずに仕事出来る環境と言うのは、業務の融通性を向上させるので、働き方も多様性することが出来ます。一般的なクラウドサーバーでは、ダウンタイムを起こさずアップグレードされる為、仕事の一連作業が中断されることがありません。また、仕事の拡張性にも繫がります。仕事量の増減で、使用量変更が可能な点もクラウドの魅力です。業務内容の変化でクラウドの契約使用量を増減し、無駄のないリソース運用を実現します。オンプレミスでは、業務量に応じて変更すると大きなコストと手間が必要になります。その点、クラウドサービスであれば、使用量に合わせた利用料を支払うだけなので、ビジネスニーズに合わせて運用していくことが出来ます。

(4)時間・コストが削減出来る

クラウドは、長期的な利用でコスト削減効果があります。時間と専門的知識が求められるソフトのインストールも必要ないので、ITを運用していく担当者の業務負担を軽減に繫がります。また、サーバーのメンテナンスに関しては、社内の担当者に代わりクラウドプロバイダーが行ってくれるので、基幹業務に多くのリソースを割くことが出来ます。

自社環境から判断する!クラウド移行のメリット・デメリット徹底解説のまとめ。

クラウドは、長期的な利用でコスト削減効果があります。時間と専門的知識が求められるソフトのインストールも必要ないので、ITを運用していく担当者の業務負担を軽減に繫がります。また、サーバーのメンテナンスに関しては、社内の担当者に代わりクラウドプロバイダーが行ってくれるので、基幹業務に多くのリソースを割くことが出来ます。